外反母趾とは

外反母趾になってしまう理由とは

①合わない靴選び

ハイヒールやきつい靴、小さい靴や大きい靴を履くと親指の付け根が圧迫され変形が始まります。
特につま先が細くなった靴やヒールの高い靴は変形を強くしてしまう原因となります。
まだ関節が柔らかいスポーツをしている小中学生がサイズの合わないスパイクや運動靴を履き続けると外反母趾が起きる恐れがあります。
つま先の形と相性の良い靴を選ぶ必要があります。
日本人のつま先の形はタイプ別に分けると３タイプに別れます。親指が一番長いのは「エジプト型」。人差し指が一番長いタイプは「ギリ シャ型」、どの足の指も殆ど同じ長さは「スクエア型」と言われています。
足にあった靴を選ぶ上でも、自分の足の形を知っておくことは意外と大切なことなのです。
その上で適切な靴選びの指導をして、オーダーメイドの中敷きの作成をすることをオススメいたします。

②運動不足

外反母趾の原因の一つとして近年人々は歩くことが昔に比べて減ったことにより足の筋肉群が弱くなっている傾向にあります。昔は草履を 履いて指を動かすことが多かったので指の筋力を自然と鍛えていましたが、現代では歩くことが減ったことによりふくらはぎやスネ、足裏 の筋肉が衰え、足の骨格を支えている靭帯がゆるくなっています。足の指でじゃんけんをする「足指の運動」などもあまりする機会が少な くなっており足指の筋力が低下しています。

③歩き方の癖

地面に足を着地する際、かかとからではなくつま先や足全体を地面につける歩き方をしていると親指に負担がかかり足の指の筋力も使われ なくなり、結果的に足の指や筋肉のバランスが崩れます。
それが習慣になると外股や内股になり、足の痛みを避けようとして無理な歩き方をすると姿勢も悪くなり肩こりが起こり、神経が圧迫され てしびれに繋がるケースがあります。

④遺伝

日常生活の原因に加えて、骨の形や関節構造の問題遺伝的な要因でも外反母趾になり得ます。近親者の足の形を受け継ぐ傾向もあり、実際 にレントゲンで確認したところ親指の曲がり方がそっくりなケースもあります。
遺伝の場合は子供の頃から外反母趾にならないよう注意する必要があります。

⑤性別

男性でも外反母趾の人もおおいですが女性の方が外反母趾になる可能性が男性の10倍と言われており、中高年の女性５人に１人は悩んでい ると言われています。
女性はうまれつき関節が柔らかく、筋力も弱いため、靴の圧力に押され易いのです。その上ハイヒールやミュールなど細身のデザインの靴 を履くことが多いことも原因になります。