■O脚の種類と原因
O脚というと、大抵の人は、膝が大きく開き、「O」型に変形した両足を想像するでしょう。
確かに、これもO脚ですが、逆に、こ れだけがO脚という訳ではない、ということでもあります。
O脚は、広義で「脚が歪な形に変形している状態」を指します。
かと いって、脚の形がまっすぐでなければ、全てがO脚なのかというと、そうでもありません。
大事なのは、自分の状態を把握するこ とです。
O脚の治し方の一環として、どこがどう変形しているかを確認しておきましょう。
まず、O脚のタイプがどれなのかを確認します。
骨盤が開いているタイプなのか。
足首が歪んでいるのか。
膝が歪んでいるのか。
身体そのものの中心が歪んでいるのか。
さらに、これらが複合している状態なのか。
こういった点を留意しながら、O脚なのか、X脚なのか、
OX、XO脚なのかという事をまず把握するようにします。
O脚の原因は、多くが幼少期の過ごし方や座り方の癖です。
このため、自分の責任をあまり感じない分、自覚がないまま不恰好になってしまっている、
というケースが多いものです。
このため、治し方についても良くわからない、というのが、実情かもしれません。
くるぶしを合わせた状態で、両膝、ふくらはぎが共に空いてしまう状態のO脚が、最も多い形です。
正面から見て、脚がOの形になっているのがはっきりわかります。
筋肉が付くべき所に付かず、座り方や姿勢で大きく左右されやすいのが、このO脚の特徴です。
また、身長に対し、骨盤の横幅が広い体形の人もこの形になりやすいよ うです。
これは、腰が横に広いと、必然的に外に力が加わり、結果的に内側があまり鍛えられず、
歪な形になってしまうのが原因のようです。
内くるぶしのでっぱりが大きく、くるぶし同士を合わせる習慣のない人なども、
O脚になりやすいとされています。
このタイプのO脚は、他と比べ、矯正もしやすいとされます。
脚全体を内側に寄せるよう矯正する事で、脚の形が大分変わります。
脚全体の矯正なので、一部に大きな負荷が掛かる事もなく、
比較的治し方がシンプルなので、治った後の脚の形はきれいになるケースが多いようです。
O脚と日常生活
脚以外でO脚の影響を最も受けやすいと言われるのが、腰です。
O脚は、様々な体調悪化や病気、別の箇所の状態悪化に影響を及ぼします。
O脚になると、骨格がゆるみ、重心のバランスが崩れたり、
筋緊張が増大したりして、腰にもかなりの負担を掛けるこ とになります。
それが腰痛の原因となってしまうのです。
O脚が悪化した状態を放置しておくと、腰に、さらに負荷が掛かります。
そして、結果的に腰痛を発生させてしまいます。
腰は、あらゆる動作の基本となる部分であり、身体の重要な器官の多くを司っている箇所です。
スポーツでも、様々な分野で腰の重要性が説かれています。
野球、サッカー、バスケット、テニスなどなど、いずれも腰を鍛えておかないと話にならない、
と言われ るくらい、腰はとても大事な箇所とされす。
また、O脚の場合、膝への負担が内側に集中します。
そうなると、結果として膝は変形し、足を痛めやすくなる原因となります。
また、姿勢の悪くなる原因ともなり、結果的に体全体に悪影響を及ぼすわけです。
スポーツ選手で、膝を痛めたり、膝に水が溜まったりすることが多いのは、
そこが最も負荷の掛かる場所だからです。
我々も、日常生活の中で、よく実感することはあります。
重い物を持ったときや、急に走ったときなど、膝に痛みを生じる事があります。
膝は腰と同じく体を支える大事なパーツなのです。
膝には、人間の体重の3倍の負荷が掛かります。
脚の関節に負担をかけるスポ ーツがO脚の原因となることもありますが、
ただ、スポーツそのものが悪いというよりも、スポーツによって起こる怪我の治療が不十分で、
それによって関節や筋肉のバランスが崩れてしまうことのほうが問題となります。
怪我の治療をきちんと行ない、ウ ォームアップ、クールダウンなどを心がけることで、
O脚にならずにスポーツを楽しむことができます。
O脚の外的要因
日本人のO脚のほとんどは、大腿骨と膝下の脛骨が、共に外の方向に湾曲していて、
膝も外向きになっているという形です。
これ は、どちらかと言えば、不自然な形です。
O脚の主な外的要因は、
「猫背」「内股歩き」「横座り」「ぺちゃんこ座り」「片足立ち」などです。
つまり、バランスの悪い体重のかけ方が一番危険となります。
ただ、O脚そのものは、決して病気や不自然な状態ではありません。
人間は生まれた時はO脚なのです。
母親の胎内で脚の外側が先に発達していくからか、胎内の形状に沿った成長をしているから、
とも言われます。
はっきりした原因わかりませんが、最初はO脚なのです。
これが、成長するにつれて、まず、2歳の頃から変化が現われます。
特 別な訓練でも行わない限り、基本的にはX脚、つまり、内股になります。
保育園・幼稚園児に内股の子供が多いのは、自然なこと といえます。
そして、小学生に上がる頃には、徐々に正常な形になっていきます。
ただ、この幼少期の躾や過ごし方で、O型のま まの子供もいます。
骨の柔らかい幼少期に、特に座り方が重要となり、横座り、
ぺちゃんこ座りなどの座り方ばかりしていると、O脚の大きな原因となります。
つまり、O脚を防ぐには、幼少期の躾が最も大事と言えます。
ハイヒールのような正常ではない体重のかかり方をする履物や、
過 度な運動は避けることが基本です。
こういった事を子供に押し付けないよう、親が注意し、子供の体型にも気を配るべきなので す。
子供が生まれると、親は、まるで先を争うかのように、すぐ歩かせたがるものです。
ところが、まだ骨がやわらかい状態で歩かせようとすると、
成長が十分ではない部分にどうしても負荷がかかります。
子供の場合、大抵は脚の内側が未発達です。
このため、内側に体重がかかり、さらに内側の骨が成長しなくなります。
この結果 、外側ばかり骨が成長し、結果、成人になってもO型の形が残ってしまうわけです。
こうしたものが原因のO脚は、治すのも、な かなか難しくなります。
治し方の選択肢を広げるためにも、幼少期の子供の体型には十分気を配る必要があるのです。
改善するためには
正しい歩き方をする!
足の筋肉のバランス調整をする!
インソールを入れる!
筋肉の柔軟性を作る!
などが必要となってきます。
O脚は、膝痛、腰痛、恥骨痛など様々な要因となります。
早めの対策と治療が大事になります!
お困りの方は早めにご相談ください!