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ボクシングに多い膝内側の痛み ~鵞足炎と当院ならではの治療について~
- 2025/11/04
- 膝の痛み
こんにちは!
今回はボクシングでみられやすい
膝の痛み鵞足炎(がそくえん)について
書いていこうと思います!
ボクシングといえばパンチをイメージするため
ボクシングでおこるケガといえば上半身や
こぶし、腕などをイメージする人は多いと思います。
ボクシングは上半身も多いですが下半身にも
スポーツ障害は発生しています。
ボクシングは重心を下に落とし膝を曲げ
前かがみの姿勢で戦います。
またパンチでは腰をひねりその回旋力で
パンチを打ちます。
そのため上半身はもちろん
膝や足、腰、背中と全身に負担をかけ
痛みを起こします。
特にボクシングは他の格闘技と違い
ラウンド数が多いです。
世界戦などは3分12ラウンドも戦います。
戦うために必要な体力をつけるため
そのためたくさんのロードワークを
おこなっています。
ロードワークから下半身の痛みを感じる
ことも多くあります。
その中でも今回はボクシングに
起こりやすい下半身のスポーツ障害について
書いていきます。
ボクシングをやっている方で
練習中や追い込み中、ロードワーク中に
膝の違和感や痛みを感じたことがある人は
多いのではないでしょうか?
特に膝の内側が痛む、気になる
などの経験をしたことはありますか?
歩くのが痛い、階段の上り下りで痛い
などの日常生活でも痛みが起こっている原因として
鵞足炎かもしれません。
膝の痛みは国民の約60%が 障害で一度は
経験すると言われています。
その中に鵞足炎も含まれており
珍しい疾患ではありません。
鵞足炎とは?
鵞足炎とは膝の内側下部にある
鵞足と呼ばれる部分に炎症が起こる
スポーツ障害になります。

鵞足という名前は
縫工筋、薄筋、半腱様筋という
3つの筋肉が脛の骨(脛骨)にくっつく様子が
ガチョウの足の形に似ていることから
鵞足という名前が付けられました。
鵞足には骨と腱の摩擦を減らすための滑液包という
小さな袋があり滑液包はクッションのような
役割を果たしスムーズな動きを助けています。
この滑液包に炎症がおこるものを鵞足炎と言います。
鵞足炎になる主な動作
鵞足炎になりやすい動作として
・ランニング
特に長距離を走るランナーでは
地面からの衝撃が繰り返し加わるため
鵞足に負担をかけやすくなります。
マラソン選手のように毎日長い距離を
走るランナーは鵞足炎のリスクが高くなります。
・ジャンプ
着地の際に膝に大きな力がかかるため
鵞足炎のリスクが高くなります。
バスケやバレーの選手などのジャンプ動作が
多い競技に発症しやすくなります。
・坂道や階段の上り下り
傾斜のある場所での歩行や走行は
平地よりも膝への負担がかかります。
急な坂道を駆け上がったり
階段を何度も上り下りすると
鵞足炎のリスクが高まります。
・正座や和式トイレの使用や横座り
スポーツ以外にも日常生活で起こる場合があります。
正座や和式トイレの使用、横座りといった姿勢は
鵞足に負担をかけ痛みを起こす
原因となります。
鵞足炎は使い過ぎ(オーバーユース)で
起こりやすいとされていますが
アライメント異常などの
リスクファクターが重なることで
発症しやすくなります。
鵞足炎のなりやすいアライメントとして
・ニーイン
鵞足の筋肉に過剰なねじれや
摩擦を起こしやすくなります。
・X脚
ニーインと似ていて
膝が内に入っている状態になります。
特に中年の女性や肥満の方に多くみられます。
・扁平足
足の裏の内側がない状態のため
足が内側重心になり
膝も内に入りやすくなります。
鵞足炎はランニングやダッシュ動作が
多いスポーツに多く発症しやすくなります。
特に陸上、サッカーなどの競技者にも
見られる疾患です。
鵞足炎はスポーツ活動中に痛みを起こしやすいですが
安静にしている時の痛みがないのが特徴です。
押した時の痛み(圧痛)や軽い腫れなどを起こします。
なぜニーインになるのか?
原因として考えられるのは
股関節を外側に開く(外転・外旋)を行う筋肉
中殿筋が弱いことが考えられます。
中殿筋が弱いと内側にある筋肉が引っ張り
股関節が内側に捻じれて
連動して膝も内に入りやすくなります。
その他にも股関節が硬い方
足首が硬い方も膝が動きをカバーすることによって
内に入りやすくなります。
また体幹が弱く体が捻ることが難しい方は
膝が代償することで内側に入りやすくなります。
ニーインによって何が起りやすい?
・内側側副靭帯損傷
・内側半月板損傷
・鵞足炎
・早期変形性膝関節症
などの怪我を起こしやすくなります。
また扁平足についても説明していきます。
扁平足とは
人間の足の裏にはアーチというものが存在します。
縦アーチと横アーチがあり縦アーチはそこから
内側縦アーチと外側縦アーチに分けられます。
扁平足はこの内側縦アーチが低下した状態を言います。
これに伴う足の痛みを扁平足障害と言います。
スポーツ能力の低下の原因となるので注意が必要です。
扁平足は足裏の痛みに限らず
足底の痛みや子供に多い外脛骨障害や
外反母趾などが起こりやすくなります。
足部以外ではシンスプリントや
膝の痛み、下腿、ももの筋肉痛、腰痛を
起こしやすくなります。
扁平足になる原因として
膝下の外側にある腓骨筋が過剰に緊張することによって
起こる腓骨筋痙直型扁平足や
足首の捻挫後に距骨下関節の刺激によるものや
足根骨癒合症などが原因になります。
また足の縦アーチは骨とこれを連結する靭帯
それを維持する屈筋群、長腓骨筋、後脛骨筋で
主に構成されます。
その中でも最も大きな要因は
後脛骨筋の機能不全です。

スポーツに関連した扁平足は学童期の後半から成人までの間で生じます。
原因
・急速に増加する体重負荷によるアーチの低下とそれに伴う靭帯の弛緩
・後脛骨筋腱の炎症による機能不全
などがあります。
扁平足か確認する方法
・土踏まずの有無
・踵が下腿に対して外反しているかどうか
・後脛骨筋腱の機能不全があるとつま先立ちが出来ない
踵が内反しない
扁平足によってでる症状
・足の痛み、疲労
・歩行の不安定さ
・姿勢の悪化
・膝や股関節の痛み
・腰痛
・足底腱膜炎
・外反母趾
・X脚
・足首の拘縮
これらの症状が考えられます。
鵞足炎の確認方法として
通常自分で膝を曲げ伸ばししても
痛みが起こらないですが
パートナーの方に抵抗を加えてもらいながら
膝を曲げると痛みが起こることが多いです。
なぜボクシングに多いのか?
鵞足炎の説明ではランナーや走る競技に
多く発生すると書いていますが実際
なぜボクシングに多く発生するのかを説明
していきます。
ボクシングの基本的な構えは膝を軽く曲げ
少し外側に向ける姿勢です。
この姿勢は鵞足を構成する筋肉が
膝の内側でピンっと張った状態になり
骨と摩擦を起こしやすい状態になります。
そのため長時間の構えで膝の内側に痛みを
起こしやすくなります。
またボクシングではフットワーク
シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバック
など構えの姿勢からの膝の曲げ伸ばしや
ひねる動作が繰り返されることによって
鵞足部に痛みを起こしやすくなります。
鵞足炎が起こりやすい状態として
試合前の追い込み期間や減量中の疲労が
溜まりやすい期間には注意が必要です。
対処法
痛みがあるうちはアイシングなどを行い
患部の炎症を落ち着かせましょう。
運動強度の調節や
プレーのフォームの改善が大切になります。
セルフケアとしては
縫工筋、薄筋、半腱様筋などの
ストレッチを行いましょう。
特にももうらの筋肉(ハムストリングス)
の硬さがある人が多いため
ストレッチをして緊張を取りましょう。

特にスポーツ前と後でのストレッチ
スポーツ後のアイシングを必ず行いましょう。
当院での治療
当院ではなぜ痛みが出ているのか
フォームなのか
単なる使い過ぎなのか
足のアライメントなのか
をみつけアプローチします。
特殊な治療器を使い深層の筋肉や炎症などにも
アプローチします。
アライメントの場合
インソールなどでスポーツ中の動きをサポートします。
また当院はジム併設なため
ニーインにならないためのトレーニング
ボクシングで必要なトレーニング
ケガのリハビリなども
サポートできます!
膝の痛み、違和感などでお困りの方は
一度、ご相談ください。
大阪市東住吉区にあるスポーツ専門治療院
針中野フィジカルケア鍼灸整骨院
スポーツされていない方も多数来院されていますのでお気軽にご相談ください。
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