こんにちは
今日はゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)について書きます
上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)とは、使い痛みによって肘の内側が痛くなる疾患です。
この部分、肘の内側が痛みます。
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)に比べると、発生頻度は比較的低いといわれています。
その理由として、伸筋群(手首を反らす)の筋肉が屈筋群(手首を内側に曲げる)より弱いため、
過度のストレスに対する耐久力が弱いためと考えられています。
手の頻回使用により、屈筋群に慢性の外的刺激が加わり、
屈筋・回内(ドアノブを握って内側にひねる動作)筋群の腱線維の微小亀裂が生じ、
さらに、周囲の線維化や肉芽形成が起こってくると考えられています。
この変性変化は円回内筋・橈側手根屈筋移行部に初発するといわれており、
内側上顆へのストレスが持続すると内側上顆付近に石灰化を伴ったり、
滑液包炎を生じ、より難治性となります。
物を持ち上げたり、手に力を入れる動作時に疼痛が増強する疾患です。
ほとんどの症例は保存療法で痛みは軽快します。
治療は大きく分けて3つあります。
1:マッサージ治療
痛みを起こしている原因の筋肉はかなりの緊張感(張り・凝り)を持っています。
まずこの筋肉の緊張感をマッサージで取り除きます。
2:物理療法(電気治療)
当院では低周波治療は行いません。
プロのアスリートが使用する、深層筋(インナーマッスル)まで到達できる特殊な周波数の電気治療器を使用し、痛みの原因となっている筋肉はもちろん、2次的な原因となっている他の筋肉などもしっかりと治療し、すべての原因を取り除きます。
体幹の軸・脊椎の動きをリリースすることにより、ショットの飛距離アップ・コントロールアップも期待できます
通電することにより筋力トレーニングにもなりますので、再負傷を予防する効果もあります。
3;テーピング
負担のかかっている筋肉に沿ってテーピングを行うことで、負担を軽減し治癒を早めます。
痛みを予防するために行う場合もあります。
4:サポーター
筋肉の付着部の手前でバンドを締め、筋肉の付着部にかかる負担を軽減します。
プレー中の痛みを軽減するのと、再発予防に効果的です。
このように、治療を行っていきますが、手指や前腕の筋肉は日常生活で非常によく使うため、日常での負担の大きい場所です。
シップや痛み止めなどで、だましだまし生活するのではなく、生活サイクルや運動頻度を考慮した治療計画をたて、なるべく早めに治すことで快適にゴルフを楽しんでいただきますようお願いいたします