大腿四頭筋損傷
今回は太ももの前の痛みについて書いていきたいと思います。
太ももの前の痛みはあらゆるスポーツで起こる可能性があります!(多くの場合は裂けた感覚がある)
マラソン、陸上、サッカー、野球、ロードバイク、バスケ、バレーなどなど!
・歩行、ランニング時に痛い!
・ジャンプすると痛い!
・ボールを蹴ると痛い!
・ストレッチすると痛い!
・押すと痛い!部分的に陥没している!腫れ、内出血がある!
『大腿四頭筋』は膝を伸ばす時に働く、体内で一番大きく強力な筋肉で、大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋の4つの筋から形成されています。このうち損傷しやすいのが大腿骨のすぐ前に位置している「大腿直筋」と「中間広筋」の二つの筋肉です。「大腿直筋」は股関節と膝関節の二つの関節にまたがっているため、特に損傷されやすいです。この筋肉に何らかの急激な牽引力が加わることで肉離れを起こしたり、外力が筋肉にかかることにより損傷します。
特に急激なストップとスタートを行うランニング動作を必要とするスポーツで起きやすい障害の一つです。
筋肉が損傷すると発赤・腫脹・内出血、患部を押した痛みを伴います。受傷直後には、まずRICE処置(安静・冷却・圧迫・拳上)を的確に行うことが必要です。
大腿四頭筋は、体の正面側(前面側)の太ももの部分に存在する筋肉です。
人体の中では最も体積が大きく、また収縮する力も大きい筋肉で、大腿四頭筋が収縮すると下の図のようにヒザを伸ばす力が生まれます。
脚力をコントロールする非常に重要な筋肉なので、ジャンプ力やキック力、ダッシュ力など、
下半身のパワーが要求されるあらゆる運動・動作を力強く行うためには大腿四頭筋の筋力が必要です。
大腿四頭筋の構造
大腿四頭筋は骨盤と太ももの骨(大腿骨)とすねの部分の骨(脛骨)をつなぐ筋肉ですが、実は一つの筋肉ではなく大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋という4つの筋肉のグループ名です。
当然のことながらその構造は筋肉ごとに4つに分かれているため、4つの構造単位を持つ大腿部の筋肉ということで大腿四頭筋という名前がついているわけです。
※機能解剖学ソフトウェア「解体演書」の画像を加工して使用しています。
大腿四頭筋はいわゆる「ヒザのバネ」としての筋力を生み出す筋肉です。
なので、特に跳躍力が必要なスポーツや、ウェイトリフティングなどのように下半身に大きな負荷がかかる競技で活躍できる選手は、例外なくこの筋肉が発達していると言っていいでしょう。
逆に言えば大腿四頭筋の筋力が不十分だと、どんなに上半身などの筋肉が発達していても競技能力が制限されてしまう可能性が高いということです。
また、構造図を見ると分かるように大腿四頭筋は骨盤にもつながっているため、
ヒザ関節だけでなく太ももを持ち上げるなど股関節を動かす役割も果たしています。
人体で一番大きな筋肉というだけあって、たくましい外見を作るという意味でも必ず鍛えておきたい部位です。
ただし必要以上に筋肥大させるとウエストがブカブカのズボンしか履けなくなったり、
バランス的に何となく脚が短く見えたりすることがあるので気をつけましょう(笑)
大腿四頭筋のトレーニング種目
筋力トレーニング種目としてはスクワットやランジのようにヒザを伸ばすときに負荷がかかる動作によって大腿四頭筋を鍛えることができます。
大腿四頭筋だけを集中して鍛えたい場合は、トレーニングマシンを使ったレッグエクステンションなどの種目を行うことになります。
ただ、運動能力を向上させるという意味では背中やお尻筋肉と一緒に複合関節種目でトレーニングするのが一般的です。
補助的に使われる筋トレ種目
どちらかというと「補助」というよりもメインの筋肉として働くことが多い大腿四頭筋ですが、シュラッグや立った状態でのショルダープレス等では、上半身を支えるために力を発揮することになります。
また、 デッドリフトやベントオーバー・ロウのように中腰の姿勢をとる筋力トレーニング種目でも、姿勢維持のために大腿四頭筋の筋力が必要です。
太ももの筋肉は、損傷・肉離れはお起こることがたくさんあります。
当院では、固くなった筋肉・損傷した筋肉に対して当院ならではの特殊なアプローチをさせて頂くことで
即効性のある治療をさせて頂いています。
肉離れは筋肉が切れている場合がありますので
その場合は1~2回の治療では治りきらない可能性がありますが、
早期回復させることは可能です。
太ももの痛み・肉離れは当院にお任せください。