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筋筋膜性腰痛 〜反り腰〜
2019/08/06
腰の痛み

こんにちは!

今日は、

腰が痛い、上向いて寝れない、出っ尻になっている等の

特に女性多い症状!反り腰について書いていきます。

腰痛の本当の原因についてお知らせする前に

まず、一般的に言われている「腰痛の原因」には、どんなものがあるか?

それは

   腰椎椎間板ヘルニア

   腰部変形性脊椎症

   脊椎分離症

   脊椎すべり症

   内科系の病気

   腰部脊柱管狭窄症

   骨粗鬆症による圧迫骨折

   筋性腰痛症

これだけの腰痛になる原因があります。

この中で、皆さんの腰痛の原因として一番多いのは

最後の「筋性腰痛症」です。

筋性腰痛症(筋筋膜性腰痛)とは
筋肉が損傷したり

過緊張を起こしたためになる、腰痛症
のことです。

損傷し、炎症を起こした場合は「ズキン」とか「ビリッ」という鋭い痛みを伴います。

過緊張を起こしている場合は、「重い」「だるい」または鈍い痛みを感じます。

その時に損傷・過緊張を起こしているのは

「脊柱起立筋」「腰方形筋」「広背筋」などです。

これらの筋肉は、

主に体をまっすぐに立てる、とか後ろに反らせるような働きをしますので

「痛い」と感じるときは、体を前に曲げる姿勢が多いと、言われています。

そして、一般的には
痛みを発している所を治療する。
(揉む・押す・暖める・冷やす・湿布・電気を当てる・痛み止めの注射・針を打つ・ストレッチ・腰痛体操 等々)

が、ほとんどです。

これらは、次の目的の

筋性腰痛症または筋筋膜性腰痛に対して行われる

一般的な治療法

○痛みを出しているこの部分の炎症を抑える

○過緊張を起こしている筋肉を緩める

ところが、実はこれだけを行っても、腰痛が改善しないことがよくあります。

それは、なぜか?

それは、これらの治療法では

筋性腰痛症(筋筋膜性腰痛)の本当の原因を無くすことができないからです。

筋肉の炎症や過緊張は、筋性腰痛症(筋筋膜性腰痛)の直接の原因ではありますが、

実は本当の原因というものが背後にあって、

それを無くさないことには根本的な腰痛の改善には繋がりません。

では、筋性腰痛症(筋筋膜性腰痛)の本当の原因とは、、、

それは、大腰筋の拘縮(持続性収縮)です。

筋肉が一時的に縮むのは、関節を動かす為に必要なことですが

縮んだまま伸びにくくなってしまう(持続性収縮)と、いろんな問題が起こります。

そのひとつが
『大腰筋の拘縮が原因の【筋性腰痛症(筋筋膜腰痛】』いう訳です。





大腰筋ってどこにあるの?

大腰筋は、腸骨筋や小腰筋とまとめて「腸腰筋」

と呼ばれている筋肉のうちのひとつです。

その中で長さが最も長く、大きな力を発揮するのが「大腰筋」です。

大腰筋は、真ん中より少し下ぐらいの背骨(第一腰椎)から

一番骨盤に近い背骨(第五腰椎)まで付いています。

その場所から、骨盤の前を通り

太ももの骨の内側(小転子)に付いています。

大腰筋は背骨の左右にあります。




大腰筋は何をする筋肉


大腰筋は、直立姿勢の時、正常な筋肉の弾力(張り)があると

骨盤を前傾(背骨を前彎)位置に保つ仕事をします。

わかりやすく言うと「猫背気味にならないようにする」ということです。

また、大腰筋を収縮させると、股関節を曲げることができます。

また、両足が地面に付いている状態で左右の大腰筋を収縮させると、上体を前に曲げることができます。

そして、背骨の後ろ側の筋肉「脊柱起立筋・広背筋など」と背骨を前後から引っ張って

前や後ろに倒れないようにバランスを取っています。

なぜ、大腰筋が拘縮すると腰痛になる?

それは

大腰筋が持続的に縮むと

腰の筋肉に負担が掛かるから
です。

大腰筋には上体を曲げる働きがあります。

ですから、大腰筋がずっと縮んだまま伸びにくくなると、

背筋をまっすぐすることがつらくなります。

また、上体を後ろに反らせにくくなったり

前に曲げた上体から起こすことが困難に
なったりします。

それは大腰筋が背骨を前から引っ張るからです。

左図のように、背骨の前後には

体を前に曲げる筋肉(大腰筋など)と

後ろに反らせる筋肉(脊柱起立筋・広背筋など)があります。

これらのバランスが上手く取れているときは

背骨自体にも、前後お互いの筋肉にも何の負担もありませんが

背骨を前に曲げる筋肉(大腰筋など)が縮んだままになると

張力のバランスが崩れ

後ろに反らせる筋肉(広背筋など)への負担が強く
なります。

例えば

筋肉の状態が正常でバランスが取れているとき、背骨を前後とも10の力で引っ張っているとします。

ここでもし、大腰筋が縮んで、前から引っ張る力が12になったとすると

バランスを取る為には後ろからも12の力で引っ張らなくてはなりません。

よく、「掃除機をかけていると腰が痛くなってくる。」と言われるのをお聞きしますが

それは、前にかがんだ上体の重みに加え、大腰筋の引っ張る力が余分に加わるからです。

また、前に屈んだ姿勢から起きあがる時にも(イスから立ち上がる、等)

その度に腰(背中側)の筋肉は余分な力を使わなければなりません。

その結果、腰の筋肉に疲労が溜まり、筋性腰痛症(筋筋膜性腰痛)になってしまうのです。


背骨の前後の筋肉の
バランスが取れているときの姿勢 










大腰筋が拘縮して
バランスが崩れた状態の姿勢







                                  

上の写真のように、大腰筋が拘縮すると、背筋をまっすぐ伸ばすことができにくくなります。

頑張って伸ばすと背中が疲れます。

それは、大腰筋が拘縮しているために、背筋を伸ばすのに余分な力を使うからです。

大腰筋が拘縮している期間が長ければ長いほど

また、拘縮の仕方が強いほど

腰(背中下部)への負担が強くなります。

その結果、筋性腰痛症(筋筋膜性腰痛)になる
のです


大腰筋の縮み度合いチェック



少し長くイスに座っていると、立ち上がるときに腰が伸びにくい、または腰が痛む
  (特にソファのように腰が沈み込むイスに座った後はその傾向が強い)

長い時間立っていると腰が痛くなってくる

絶えず腰がだるい、または重い

中腰の姿勢で腰が痛くなりやすい

背筋をまっすぐ伸ばして立つ、または座るのがつらい
  (猫背気味にしているのが楽)

仰向けに寝ると背中が浮いて、手やタオルをそこに入れたくなる

寝るときは横向きで股関節を曲げて寝るのが楽

朝起きたときに痛いことが多い

下腹が出ている

ヒップが下がっている


いかがでしたか?

整形外科などに行かれて「骨には異常ありません」という診断を受けた方で

上記の項目に沢山当てはまる症状のある方は

大腰筋の拘縮が原因の筋性腰痛症(筋筋膜性腰痛)である可能性が高い。といえます

なぜ、大腰筋が拘縮するの?

実は筋肉には、自動車のシートベルトのような仕組みがあります

シートベルトは、ゆっくり引っ張ると普通に出てきますが

急に引っ張るとロックがかかってガチンと止まります。

筋肉も同じで、急に引っ張られたりするとギュッと縮むのです。

それは、急激な負荷が筋肉にかかった時に、筋肉が傷つかないための仕組みです。

ガチンと止まってしまったシートベルトは

無理矢理引っ張っても絶対に伸びませんね。

それと同じように、急に引っ張られて縮んだ筋肉も

上記のような一般的な方法では元に戻ってくれません。

そして、そうやって縮んだ筋肉は、放っておいても緩むことはなく

ロックされたシートベルトを、ずーっと引っ張っているようなもので

慢性化してますます緩みにくくなっていきます。

当院では

その筋肉に直接アプローチち柔軟性をしっかり作っていくこと、

バランスの調整をし、足裏からの負荷を減らしていきます。

このような症状でお困りの方は一度お問い合わせください

大阪市東住吉区にあるスポーツ専門治療院
針中野フィジカルケア鍼灸整骨院

スポーツされていない方も多数来院されていますのでお気軽にご相談ください。

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