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首~手にかけてのしびれ、痛み ~胸郭出口症候群(きょうかくでぐち症候群)とは~
- 2025/07/17
- 手の痛み
こんにちは
今回は首~手にかけてのしびれ、痛みが起こる原因の胸郭出口症候群について書いていこうと思います。
胸郭出口症候群とは?
胸郭出口症候群は首から腕に向かう神経の束である腕神経叢や鎖骨下動脈・静脈などが
圧迫されることで、肩や腕、手にしびれや痛み、だるさが出る疾患です。
胸郭出口症候群には3つのタイプがあります。
1.斜角筋症候群
首の筋肉である斜角筋の間で神経や血管が圧迫されるもの。
2.肋鎖症候群
鎖骨と第一肋骨の間で神経や血管が圧迫されるもの。
3.小胸筋症候群(過外転症候群)
小胸筋と肋骨の間で神経や血管が圧迫されるものです。
上記の画像の赤〇の部分で圧迫され、症状が出ます。
胸郭出口症候群の症状
腕や手のしびれや痛み、だるさ、冷感
特に指先や手のひら、腕全体に症状が現れることがあります。
症状は片側のみに現れる場合もあります。
肩や首の張り、痛み
肩こりがひどく、首から肩にかけて痛みや張りを感じることがあります。
握力低下、細かい動作のしずらさ
ボタンを留める、字を書く、箸を使うなどの細かい動作が難しくなることがあります。
手が白くなる、青くなる
血行が悪くなり、手が白っぽくなったり、青紫色になることがあります。
どんな人がなりやすいのか?
スポーツの場合
1.野球(特に投手)
2.テニス
3.バレーボール
4.水泳
5.体操
6.バスケ
7.アメフト、ラグビーなどの接触プレーが多い競技
に発症する可能性があります。
その他に
なで肩の人
なで肩だと、鎖骨と肋骨の間が狭くなりやすく、神経や血管が圧迫されやすく胸郭出口症候群になりやすいです。
姿勢が悪く、猫背や巻き肩の人
猫背や巻き肩になると、胸郭出口が狭まり、神経や血管が圧迫されやすく胸郭出口症候群になりやすくなります。
上半身を鍛える男性
特に、過度な筋力トレーニングで筋肉を大きくすると、神経や血管を圧迫しやすくなります。
重労働をする人
重い荷物を持ち運ぶ仕事や、腕を良く使う仕事をしている人も、肩や首の筋肉が緊張し、神経や血管が圧迫されやすいです。
長時間同じ姿勢で作業する人
デスクワークやパソコン作業など、長時間同じ姿勢を続けることが多い人も、肩や首の筋肉が緊張し、神経や血管が圧迫されやすいです。
胸郭出口症候群を確認するテスト
1.アドソンテスト(斜角筋症候群)
椅子に座り、脈拍を確認しながら、あごを上げ、症状のある側の顔を後ろに傾けます。

この状態で脈拍が弱くなったり、触れなくなると、斜角筋症候群の可能性があります。
2.モーリーテスト(斜角筋症候群)
鎖骨の上を指で叩いたり、押したりした時に、腕や手に痛みやしびれが生じるかを確認します。
3.エデンテスト(肋鎖症候群)
肩甲骨を寄せるように胸を張り、腕を後ろに引きます。
この状態で脈拍が弱くなったり、触れなくなると、肋鎖症候群の可能性があります。
4.ルーステスト(小胸筋症候群)
両手を肩の高さまで上げ、肘を直角に曲げ、指を握ったり開いたりする動作を繰り返します。
この動作を3分間続けれない場合、小胸筋症候群の可能性があります。
胸郭出口症候群の改善方法・ストレッチ
正しい姿勢を意識
猫背や巻き肩を改善し、肩甲骨を意識し正しい姿勢を保つようにしましょう
リュックサックの正しい使い方
リュックサックを使う際は、ストラップを調整し、左右の肩に均等に負担がかかるようにしましょう。
また荷物をなるべく軽くすることも大切です。
重い荷物を持たない
出来るだけ、手で持たずにキャリーバックなどを使うようにしましょう。
ストレッチ
首のストレッチ
痛む側の鎖骨の下に反対の手を置き、胸を軽く固定します。
痛みのない側に首を倒し、顎を上に向け首の筋肉がのびて気持ちいところで15秒キープします。
反対も同様に行います。
胸郭を広げるストレッチ
仰向けに寝て、ストレッチポールやまくらなどを背骨に沿って置き、胸を広げます。
頭を落とし、顎を上げることで、首の筋肉(斜角筋)を伸ばします。
深呼吸をすることで、さらに効果を上げます。
肩甲骨を意識したストレッチ
両手を後ろで組み肩甲骨を寄せるように胸を張ります。
肩を回したり、腕を上げ下げしたりして、肩回りの筋肉をほぐしましょう。
小胸筋のストレッチ
壁に手をつき、体を捻ることで、胸の筋肉を伸ばします。

当院で行う治療
当院では上半身の疾患を得意としています。
まず何が原因でしびれや痛みが出ているのかを見つけ、その部位にアプローチします。
神経系には特殊な治療機器を使い、アプローチします。
また筋肉の硬さの場合、手技や鍼を使い、直接筋肉にアプローチします。
原因によってアプローチを変え、痛みやしびれを取ります。
胸郭出口症候群だけでなく、上半身の疾患、痛みなどありましたらお気軽にご相談、ご来院ください。
大阪市東住吉区にあるスポーツ専門治療院
針中野フィジカルケア鍼灸整骨院
スポーツされていない方も多数来院されていますのでお気軽にご相談ください。
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