針中野フィジカルケア鍼灸骨院  外観

ブログ

ブログ

中高生のスポーツ競技者に多い膝の痛み ~タナ障害とは?~
2025/08/26
膝の痛み
こんにちは!


今回は、スポーツをしている中高生にみられる膝の痛みの一つ

タナ障害(滑膜ヒダ障害)について書いていきたいと思います。
ソース画像を表示



「膝を曲げ伸ばしすると膝の内側が痛い」

「膝を動かすと引っかかる感じがする」

「階段の上り下りやスクワットで膝が痛い」

「膝からパキッ、コリッと音がする」


このような症状がある場合、タナ障害が関係している可能性があります。


特に、バスケットボールやバレーボール、サッカー、陸上競技など


膝の曲げ伸ばしを繰り返すスポーツをしている中高生では注意が必要です。


今回は、タナ障害がなぜ起こるのか、どのような症状が出るのか

対処法や予防について分かりやすく解説していきます。



タナ障害とは?

タナ障害を理解するためには

まず「滑膜ヒダ(かつまくひだ)」について知る必要があります。

膝関節の中には、関節を包んでいる滑膜(かつまく)という組織があります。

この滑膜の一部がひだ状になったものが「滑膜ヒダ」です。

滑膜ヒダは胎児期に膝の中を区切っていた組織の名残とされ

多くの人にみられます。
膝の滑膜ヒダ解説図

特に膝のお皿(膝蓋骨)の内側にある滑膜ヒダは

膝を曲げ伸ばしした際に動くため

スポーツなどで膝を繰り返し使うことで刺激され

痛みの原因になることがあります。

これがタナ障害です。

ただし、滑膜ヒダがあること自体は異常ではありません。

滑膜ヒダを持っていても、症状が出ない人はたくさんいます。

繰り返しの負荷や炎症などによって

滑膜ヒダが痛みの原因になった場合にタナ障害として問題になります。



なぜ「タナ」と呼ばれるの?

膝の内側にある滑膜ヒダが、棚(タナ)のように見えることから

「タナ障害」と呼ばれています。

膝を曲げたり伸ばしたりする動作を繰り返すことで

この滑膜ヒダが周囲の組織と擦れたり

挟まれたりすることで炎症が起こることがあります。

炎症によって滑膜ヒダが厚くなると、さらに動作の中で刺激を受けやすくなり

痛みにつながることがあります。

そのため

痛みが出る → 炎症が起こる → 動かすとさらに刺激される

という状態になってしまうことがあります。



タナ障害でどこが痛くなる?

タナ障害では、膝のお皿の内側から少し下の部分に痛みを感じることが多いです。

特に

・膝の内側が痛い
・膝のお皿の周辺が痛い
・膝を曲げ伸ばしすると痛い
・階段の上り下りで痛い
・しゃがんだり立ち上がったりすると痛い
・膝に引っかかるような感じがある
・膝を動かすと「コリッ」「パキッ」と感じる

といった症状がみられることがあります。

ただし、膝の音がするからといって

必ずタナ障害というわけではありません。

半月板損傷や膝蓋大腿関節の痛み、靭帯の問題など

他の原因でも似た症状が出ることがあります。

そのため、症状が長く続く場合や強い痛みがある場合には

自己判断せず状態を確認することが大切です。



なぜ中高生に多いの?

タナ障害は、スポーツ活動が盛んな年代にみられることがあります。

中高生は部活動などで練習量が増えやすく

走る、跳ぶ、しゃがむ、方向転換するといった動作を何度も繰り返します。

その結果、膝周辺に繰り返し負荷が加わり、滑膜ヒダが刺激されることがあります。

特に

バスケットボール
バレーボール
サッカー
陸上競技
ダンス

など、膝を頻繁に曲げ伸ばしする競技では注意が必要です。

また、急に練習量が増えたり、試合が続いたりすると

身体の回復が追いつかず症状が出ることもあります。



大腿四頭筋の硬さも関係する?

タナ障害では、膝そのものだけを見るのではなく

膝周囲の筋肉の状態も確認することが重要です。

特に関係するのが、太ももの前にある大腿四頭筋です。
大腿四頭筋の解剖学イラスト

大腿四頭筋は膝を伸ばす働きを持っており

走る・ジャンプする・着地するなど、スポーツ動作で非常に重要な筋肉です。

練習量が多い選手では、この筋肉に疲労が蓄積して硬くなることがあります。

ただし、「大腿四頭筋が硬いことがタナ障害の直接的な原因」

単純に考えることはできません。

実際には、膝の動き、股関節や足関節の動き、競技フォーム、練習量など

さまざまな要素が関係します。

そのため、痛みが出ている場所だけではなく

身体全体の動きを確認することが大切です。



タナ障害が疑われるときの対処法

まず大切なのは、痛みを我慢して練習を続けないことです。

痛みが強い状態でジャンプやダッシュを繰り返してしまうと

膝への刺激が続いてしまいます。

症状が強い場合は、練習量を減らしたり

痛みが出る動作を一時的に控えたりして、膝への負担を調整しましょう。

運動後に痛みや熱感がある場合は

冷却によって痛みを一時的に和らげる方法もあります。

ただし、冷やすことだけでタナ障害そのものが治るわけではありません。



ストレッチも大切

膝周辺の負担を減らすためには、太もも周りの柔軟性を確認することも大切です。

特に大腿四頭筋やハムストリングス、ふくらはぎなど

膝の動きに関係する筋肉を状態に合わせてケアしていきます。

例えば大腿四頭筋のストレッチでは、立った状態で膝を曲げて足首を持ち

踵をお尻に近づける方法があります。
立って行うもも前(大腿四頭筋)のストレッチ

このとき、腰を反らしすぎないように注意しながら

太ももの前が伸びていることを感じましょう。

ただし、ストレッチをして膝の痛みが強くなる場合は無理に行わないようにしましょう。



筋力トレーニングも重要です

膝の痛みが落ち着いてきたら

ストレッチだけではなく筋力トレーニングも取り入れていきます。

例えば

スクワット

ランジ

ヒップリフト

カーフレイズ

などがあります。

特にスポーツ選手の場合は、単純に太ももの筋肉を鍛えるだけではなく

股関節やお尻、体幹、足首まで含めて身体を上手に使えるようにすることが重要です。

例えばスクワットでは、膝が内側に入ってしまう「ニーイン」が強くならないように

膝とつま先の向きを意識します。
ニーインで傷めやすい部位は? - ゆあさ鍼灸接骨院 日々あれこれ

ただし、痛みが残っている状態で無理にスクワットなどを行うのは

逆効果になる場合があります。

痛みの程度に合わせて、できる運動から少しずつ負荷を上げていきましょう。



タナ障害は「膝だけ」を治せばいい?

スポーツをしている中高生の場合、ここが非常に重要です。

膝が痛いからといって

膝だけを見ていると、なかなか改善しないケースがあります。

走る、ジャンプする、着地する、方向転換するという動作では

股関節 → 膝 → 足首 → 足部

が連動しています。

例えば

「片脚で着地したときに膝が内側に入っていないか」

「足首の動きが悪くなっていないか」

「股関節をうまく使えているか」

「お尻や体幹で身体を支えられているか」

などを確認することが大切です。

また、技術面だけでなく

練習量や休養、睡眠なども含めて身体への負担を考える必要があります。



当院での施術

当院では、まず膝の痛みがどの動作で出ているのかを確認し

膝だけでなく股関節や足関節、筋肉の状態などもチェックしていきます。

筋肉の緊張が強い場合には、鍼灸などを用いて筋肉の状態を整え

身体を動かしやすくしていきます。

痛みが強い場合には

状態に合わせて物理療法なども組み合わせながら、痛みの軽減を目指します。

また、当院はジムを併設しているため

痛みが落ち着いてきた後のリハビリやトレーニングまで行うことができます。

単純に「痛みを取って終わり」ではなく

痛みを抑える → 動きを改善する → 筋力を戻す → スポーツ復帰

という流れで、競技に戻るまでサポートしていきます。

必要に応じてテーピングなどを使用し、スポーツ活動中の動きをサポートすることもあります。



まとめ

タナ障害は、膝の内側にある滑膜ヒダが繰り返し刺激されることで

膝の痛みや引っかかり感などを起こすスポーツ障害です。

特に、膝の曲げ伸ばしやジャンプ、ダッシュ、方向転換を繰り返す

中高生のスポーツ選手では注意が必要です。

「膝の内側が痛い」
「曲げ伸ばしすると引っかかる」
「階段やスクワットで膝が痛い」
「膝からコリッと音がする」

このような症状が続いている場合は、無理をして練習を続けず

一度身体の状態を確認してみましょう。

膝の痛みはタナ障害だけでなく、さまざまな原因によって起こります。

痛みを早めに確認し、原因に合わせて適切なケアを行うことが

競技を長く続けるためにも大切です。

中高生の膝の痛みやスポーツによる膝の違和感でお困りの方は

お気軽にご相談ください。

大阪市東住吉区にあるスポーツ専門治療院
針中野フィジカルケア鍼灸整骨院

スポーツされていない方も多数来院されていますのでお気軽にご相談ください。

電話お問い合わせ・ホームページ

メールお問い合わせ