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中高生のスポーツ競技者に多い膝の痛み ~タナ障害について~
- 2025/08/26
- 膝の痛み
こんにちは!
今回は中高生に発症する膝の痛みタナ障害について書いていこうと思います。
膝には膝蓋大腿関節というものがあります。
膝蓋大腿関節とは膝蓋骨(膝のお皿)の裏側と大腿骨(太ももの骨)の前面の軟骨面で形成される関節です。
膝蓋大腿関節は膝の曲げ伸ばしに伴い、膝蓋骨が大腿骨上を滑るように移動する際にこの関節が重要になります。
この関節の不安定性や軟骨の損傷が痛みの原因になることがあります。
構造としては膝蓋骨が太ももの骨の溝(滑車溝)にはまるような形で安定して動くための構造をしています。
膝蓋大腿関節の役割
膝の曲げ伸ばしに合わせて膝蓋骨が滑らかに上下するのを助けています。
また膝蓋骨の安定性を保つため、骨同士の適合性だけでなく膝蓋大腿靭帯などの軟部組織の支持も重要になります。
タナ障害には膝蓋大腿関節と滑膜ヒダというものがあり痛みに関係してきます。
滑膜ヒダとは膝蓋大腿関節内にある胎児期にできた膜状の組織で、約50%の人に存在します。特に膝蓋骨の内側にあり、棚のように見えることからタナ障害の原因となっています。
下の画像のヒダが挟まれることにより痛みを起こします。
タナ障害とは何なのか?
タナ障害とはスポーツ活動時にこのヒダが幅広かったり、厚くなっていると膝蓋大腿関節の急激な曲げ伸ばしによって骨と軟骨の間で挟まれ痛みを起こします。
一度痛みを起こすとその部分は炎症のため膨れ症状が悪化することがあります。軽度の屈伸で挟まれることが多く痛みを起こしやすくなります。
タナ障害は特にお皿の内側や下側に痛みを起こします。
膝を曲げ伸ばしする際にお皿の付近で痛みや引っ掛かり感を感じます。
また曲げ伸ばしの際に「こりっ」や「ぽきっ」などの音を伴うことがあります。階段の上り下りやしゃがんだり、立ち上がる際に痛みを起こすことが多いです。また徐々に膝がぐらぐらするなど不安定感を感じることもあります。
タナ障害は運動を盛んに行う中高生、12~18歳に多く発症します。
原因は膝の使いすぎにより曲げ伸ばしをすることから滑膜ヒダが擦れて痛みを起こします。
また膝への打撲が多い競技も炎症を起こしやすく発症しやすくなります。
特に曲げ伸ばしの多いスポーツ、バスケ、バレー、サッカー、ランナーなどに多く発症します。長時間の立ち仕事など膝を酷使する動作も発症のリスクが高くなります。
その他にも膝の曲げ伸ばしに関わる太ももの筋肉(大腿四頭筋)が緊張してこわばることで滑膜ヒダが擦れやすくなることも原因になります。
また生まれつき滑膜ヒダが大きい人は膝への負担や強打などでより発症しやすくなります。
タナ障害の対処法
タナ障害は膝への負担を減らすためまずは安静にしスポーツ活動を休息する必要があります。
運動後は炎症を抑えるためにもアイシングを行うことが重要になります。
またストレッチやトレーニングも膝の曲げ伸ばしで膝への負担を減らすためにも大切になります。
ストレッチではもも前のストレッチやもも裏のストレッチをすることで曲げ伸ばしの負担を軽減することができます。
もも前ストレッチ
もも前をストレッチすることで硬さを取り特に膝を伸ばす動きを良くします。
もも裏ストレッチ
もも裏は特に
膝を曲げる動作をサポートしている筋肉の為硬さを取ることで動きを良くします。
ももの筋肉は歩行や走行にも使われる大切な筋肉の為日ごろのケアが大切になります。
トレーニングでは
もも前のトレーニングやもも裏のトレーニングが大切になります。
もも前にはスクワットやランジ、椅子に座っての膝伸ばし運動が効果的になります。
ランジではしっかり腰を落とし足を出しているももが床と平行になることが重要になります。
またスクワットやランジでは膝が内に入らないよう、膝がまっすぐ向くように意識して行いましょう。
もも裏のトレーニングではランジの反対のバックランジ、ヒップリフト、レッグカールが効果的になります。
またテーピングをして動きをサポートすることによって痛みの対処になります。
当院での施術
当院では痛みの原因をアプローチし痛みを抑え膝の動きを良くしていきます。
炎症がおっこている場合当院の特殊な治療器を使い深部まで刺激することで痛みや炎症を取っていきます。
また筋肉の張りなどが原因で痛みが起こっている場合鍼灸を使い筋肉自体に刺激し原因となる筋肉をアプローチしていきます。
当院はジム併設の為必要なトレーニング、リハビリを行うことができます。
テーピングも巻き動きのサポートもしていきます。
タナ障害や、膝の痛み、違和感がありましたらお気軽にご相談ください。
大阪市東住吉区にあるスポーツ専門治療院
針中野フィジカルケア鍼灸整骨院
スポーツされていない方も多数来院されていますのでお気軽にご相談ください。
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