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水泳競技者に多い肩の痛み ~水泳肩について~
2025/09/01
肩の痛み
こんにちは!
今回は水泳競技者に多い肩の痛み水泳肩(スイマーズショルダー)について書いていこうと思います。

水泳肩とは?

水泳肩は主にオーバーユース(使い過ぎ)によっておこるスポーツ障害になります。

水泳の反復的な動作により肩関節周囲の腱板や肩峰下滑液包に炎症や断裂が生じる状態の総称になります。
クロールやバタフライなどの腕を大きく回す泳法で肩に負担がかかることが原因になり、痛みや可動域制限が起こる障害になります。
水泳 に対する画像結果

水泳肩の原因として使い過ぎのオーバーユースや、肩関節のインピンジメントがあります。
また体幹の回旋運動が不十分だったり、肘の落ちた状態で水をかくなど不適切なフォームは肩への負担を増大させ痛みを起こしやすくなります。

筋肉のバランスが悪いのも原因となります。
肩や背骨の柔軟不足、体幹の筋力不足などにより特定の筋肉に負担をかけ痛みを引き起こしたりします。

水泳肩の症状は?

1.水泳時や泳いだ時に後に肩関節周囲に痛みや違和感を感じます。
2.肩の可動域が制限されます。
3.症状が悪化すると安静時にも痛みが生じます。

水泳肩で痛みが発生しやすい部位は、肩の前面、肩の上部、肩の後面、肩甲骨周りになります。
これらの部位は腕を上げる動作や回旋動作を行う際に肩関節や腱、筋肉に過度な負担がかかることで炎症や痛みを起こします。

痛み部位と原因

肩関節前面・上方・後面
腕を上げる際や回旋させる動作で肩関節周囲の筋肉や腱に炎症をおこしやすいからです。
特にプル期(腕を引くとき)とリカバリー期(腕をリカバリーする期間)に痛みを起こしやすくなります。
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肩甲骨周辺
姿勢不良やストローク技術の問題によって肩甲骨周りの筋肉に過度な負荷がかかり、痛みが生じることがあります。

上腕骨(特に回旋腱板)
肩関節を動かす主要な筋肉である回旋腱板(ローテーターカフ)が水泳動作の繰り返しによって使いすぎられ炎症を起こすことがあります。

回旋腱板(ローテーターカフ)とは?
肩関節の安定性を保ち、腕を上げたり回したりする際に重要な役割を果たす、肩甲骨と上腕骨をつなぐ4つの筋肉の総称になります。
棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋肉からなり、これらを合わせてローテーターカフと呼ばれます。
ローテーターカフ に対する画像結果

主な機能

肩関節の安定化
肩の骨頭(上腕骨の先端)を肩のソケット(肩甲骨の浅いくぼみ)にしっかりと固定します。

動きのサポート
腕を外に回したり(外旋)、内側に回したり(内旋)、腕を横に持ち上げたり(外転)する動作をスムーズに行います。

ローテーターカフは肩の動きに重要な役割をしているため野球の投球やテニスなど肩に大きな負担がかかるスポーツや日常的な肩の酷使のよって損傷(炎症や断裂)を起こすことがあります。特に棘上筋は損傷しやすいとされています。

回旋腱板はSITS筋とも呼ばれます
S
棘上筋
腕を横に持ち上げる筋肉(外転)

I
棘下筋
腕を外向きに捻る動き(外旋)

T
小円筋
腕を外向きに捻る動き(外旋)

S
肩甲下筋
腕を内向きに捻る動作(内旋)
これらの筋肉が肩関節を安定させます。

水泳肩になりやすい人の特徴

水泳肩は過度な練習、肩関節への大きな負担をかけるクロールやバタフライの種目の選手に多く発症します。

また不適切なフォームや肩周りの筋肉の柔軟性不足やアンバランスが生じていると痛みが起こりやすくなります。
過去の肩の怪我や関節の動きが悪い、体幹が弱い、高齢の方、寒冷な気候での水泳もリスクが高まり水泳肩になりやすくなります。

水泳肩の予防と対処法

水泳肩の痛みには肩や肩甲骨周りの筋肉をストレッチすることが有効になります。
特に肩甲骨のストレッチや胸の筋肉を伸ばすストレッチが有効になります。

水泳の前後に行うことで、肩への負担を軽減し、ケガの予防につながります。

肩甲骨周りのストレッチ
四つん這いの姿勢になり、腕を体の前方に伸ばして胸を床に近づけます。背中をまっすぐに保ち、肩や肩甲骨が伸びているのを感じながら行いましょう。
肩甲骨四つん這いストレッチ に対する画像結果

肩甲骨ストレッチ
理学療法士より肩甲骨ストレッチの紹介 | 医療法人美﨑会 国分中央病院|鹿児島県霧島市

小胸筋ストレッチ
小胸筋ストレッチ に対する画像結果

当院での施術

比較的痛みが軽症の場合は痛い練習前、練習後のストレッチをしましょう。
特にストレッチングは肩から上肢、手指まで入念にしましょう。

また強化のためのインナーマッスルエクササイズも重要ですが、同時に体幹の筋力強化をしておかないとストリームラインのブレ修正ができないので、あわせて行なうと良いでしょう。

当院では鍛えにくいインナーマッスルに対してアプローチができる特殊な機械を扱っています。

更に筋肉のバランスも整えることができます。

インナーマッスルを鍛えてバランスを整えることでブレを修正して痛みにくい状態にします。

痛みの原因に特殊な機器を用いて痛みや炎症を取り除いていきます。

肩の痛み、水泳での肩や身体の痛みにお困りでしたらお気軽にご相談ください。

大阪市東住吉区にあるスポーツ専門治療院
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スポーツされていない方も多数来院されていますのでお気軽にご相談ください。

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