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テニスで起こりやすい肉離れ ~当院の治療と対処法について~
2025/10/18
ふくらはぎの痛み
こんにちは!

今回はテニスで起こりやすい

肉離れについて書いていきたいと思います!
肉離れ に対する画像結果


肉離れとはなにか?

まず肉離れとは

スポーツ動作中に競技者が受けた経験に

基づいてつけられた呼び名です。

特徴として

急に筋肉が切れたように感じるとともに

脱力や痛みを伴う状態のことを肉離れと言います。

肉離れは打撲などの直接的な外力による

筋挫傷とは違って

自らの筋力によって抵抗下に筋肉が

過伸展されて発症するケガになります。

全身の筋肉の中でもっとも肉離れが

おこりやすいのはももうらの筋肉の

ハムストリングスの損傷で

次に多いのがふくらはぎの肉離れ

その次にももまえの大腿四頭筋の順に多いです。

肉離れを起こす筋肉には

競技特性が深く関係しており

競技によって起こりやすい肉離れは

変わってきます。

テニスでは特にふくらはぎの肉離れを

起こしやすい特徴があります。


ふくらはぎの肉離れの特徴

ふくらはぎの肉離れは十代からみられ

年齢層に関係なく発症しやすい肉離れです。

肉離れの多くはふくらはぎの筋肉の

腓腹筋(ひふくきん)に多く筋肉と腱の移行する部分で

起こることが多いです。

また腓腹筋の内側での肉離れが起こりやすいです。

受傷した時に筋肉の断裂感を感じることが多く

腫れや押したときの痛み(圧痛)があり

筋肉を伸ばした時に強い痛みを感じます。

特にテニスではサーブ時に起こりやすいです。

サーブの形として足は

足首を底屈(つま先立ちの状態)で膝をのばす瞬間があると思います

その時に腓腹筋に過剰な伸張負荷がかかり肉離れを

起こしやすくなります。
テニスのサーブをうまく打つには?初心者向け上達のコツを解説

別名テニスレッグとも呼ばれています。


肉離れはどんな人に多いのか?

・筋肉の疲労がある人
筋肉に疲労が蓄積すると柔軟性が低下し、肉離れを起こしやすくなります。

・ウォーミングアップをあまりしない人
筋肉があったまっていない状態で運動を始めると、筋肉が硬く負荷に弱いためリスクが高くなります。

・水分不足の選手
体内や筋肉の水分が不足すると、筋肉の柔軟性が失われ硬くなります。
アルコールの摂取も水分不足を招くことがあります。

・身体の冷え
冬場や夏の時期のクーラーで体が冷えることにより、血流が悪くなり、筋肉が硬くなるため肉離れのリスクが上がります。

肉離れはスポーツ中に起こることが多いですが

筋肉が疲れていたり準備運動不足などで

日常の何気ない動作でも起こることがあります。


ふくらはぎとは何している筋肉なのか?

ふくらはぎは膝関節から足関節までの下腿後面部にあり

主に筋肉、骨、神経で構成されています。

特に、下半身の血液を心臓に送り返す「第二の心臓」としての役割を担っています。

主な筋肉としてふくらはぎを構成する代表的な筋肉が

下腿三頭筋(かたいさんとうきん)です。

これは腓腹筋とヒラメ筋の2つの筋肉から成り立っています。

腓腹筋はふくらはぎの一番表面にある筋肉で

内側頭と外側頭の二つに分かれています。
腓腹筋の作用と役割(起始停止・神経支配・筋トレメニューなどを徹底解剖)
大腿骨(太ももの骨)から始まりヒラメ筋と合流しアキレス腱になります。

歩行時に地面を蹴ったり、走ったり、ジャンプしたりといった動きに関与しています。

腓腹筋は速筋線維が多く含まれ

瞬発的な動きをサポートしている筋肉になります。

ヒラメ筋は腓腹筋のさらに深い位置にある筋肉になります。
ふくらはぎ~ヒラメ筋の機能~|リハビリ・看護・介護の総合情報サイト
ヒラメ筋は脛骨と腓骨(すねの骨)から始まり

アキレス腱に合流します。

主に足首を底屈(つま先を下に向ける動き)を行います。

立ち姿勢を維持するなど持久的な動きをサポートしています。

腓腹筋と違い遅筋線維の割合が多く、長時間のスポーツ活動を助けています。

ふくらはぎを構成している骨として

脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)の2本で構成しています。

脛骨は下腿の内側にある太い骨で

主に体重を支える役割をしています。

下の部分で内くるぶしを形成しています。

腓骨は下腿の外側にある細い骨で体重を直接支えることはほとんどなく

主に筋肉の付着部や足首の安定を助けています。

下の部分で外くるぶしを形成しています。
腓骨と脛骨 に対する画像結果

ふくらはぎの役割

・運動機能のサポート
歩く、走る、ジャンプなどの日常的な動作から
スポーツまで様々な運動を可能にする筋肉になります。

・血液循環のポンプ作用
下半身の血液を重力に逆らって心臓に送り返すポンプの役割をしており
浮腫みの予防にもつながっています。
この働きから第二の心臓と呼ばれています。

・姿勢の維持
抗重力筋として立っている時の正しい姿勢を保持しています。


ふくらはぎの筋肉の作用は主に

足関節の底屈(つま先を下に向ける動き)と膝の屈曲(膝を曲げる動き)です。

足首を下に向け

つま先立ちや歩行、走行時の力強い蹴りだしを可能にしています。

地面を蹴る力を生み出し

体を前進させたり持ち上げたりする際に重要な役割をしています。

特に膝が伸びた状態での足首の底屈時に強く働きますが

膝を曲げる際にも貢献しています。


腓腹筋とヒラメ筋の違い

腓腹筋とヒラメ筋は関与する関節が違います。

ヒラメ筋は足関節のみに関与します。

腓腹筋は足関節と膝関節の両方に関与します。

膝関節の屈曲を助けているのは腓腹筋のみとなります。

また腓腹筋が歩行の推進力を生み出す一方

ヒラメ筋は歩行の安定性維持と持久力に貢献しています。

ヒラメ筋はゆっくり収縮する遅筋に対し

腓腹筋は素早く力強い収縮をする速筋の特徴があります。


肉離れは重症度をⅠ~Ⅲ度に分けることができます。

・Ⅰ度 軽症
一般的な軽度な痛みで筋肉、腱の最小限の損傷。
軽い炎症反応として腫脹、浮腫、最小限の筋機能低下や可動域制限です。

・Ⅱ度 中等度
筋力や可動域が制限される筋肉から腱の移行部での損傷です。

・Ⅲ度 重症
非常に大きな負荷による筋肉から腱の移行部の断裂になります。
肉離れはどうやって治すの? - 古東整形外科・リウマチ科

肉離れを起こした時の対処法

肉離れを起こした時には必ずRICE(ライス)処置をしましょう。
ライス処置とは怪我をした際に内出血や腫れ、痛みを最小限に抑え回復を早めるための基本的な応急処置になります。
RICE処置の手順

・REST(安静)
患部を動かさないように安静にし
必要であれば副子などで固定します。

・ICING(冷却)
氷や保冷剤などで患部を冷やし痛みや腫れを和らげます。
1回15~20分程度を目安とし、感覚がなくなるまで行い
痛みがぶり返したら再度冷やします。

・COMPRESSION(圧迫)
スポンジやテーピング弾性包帯などで患部を圧迫し
内出血や腫れの進行を抑えます。

・ELEVATION(挙上)
患部を心臓よりも高い位置にあげることで内出血や腫れを軽減します。

すべての頭文字をとってRICEといいます。
ライス処置 に対する画像結果
RICE処置は肉離れ、打撲、捻挫などの急性外傷に有効とされています。


当院では固くなってしまった筋肉に柔軟性を取り戻すように治療します。

特殊な治療器を使って筋肉を刺激し

肉離れが発生した場所に

ピンポイントで治療を行います。

そうすることで炎症を抑え

治療期間も縮め早く治していきます。

軽い肉離れであれば

2~3回程の治療で痛みはなくなり回復します。


また、治った後も、筋肉が固くなってしまって肉離れが起こった場合は

再び肉離れにならないようにご指導もさせて頂きます。

肉離れにお悩みの方は、1度ご相談ください。


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