こんにちは!
今日は子供に多く見られるスポーツ障害や、その予防法・対処法についてです.
子どものスポーツ障害
運動不足の子どもの増加が問題視される一方で、幼児期から野球やサッカーなどに打ち込むスポーツキッズが増えています。そして、それと同時に過剰な運動量によって、子どものスポーツ障害の発生も多くなり、楽しむためのスポーツが子どもたちのからだとこころを痛めつけているのです。スポーツ障害の予防のためには、まずスポーツ障害についてさまざまな知識を持つことがたいせつです。 |
小学校高学年から中学生にかけては成長期と呼ばれ、身長が急激に伸びる時期です。この時期は、骨の急激な成長に筋肉の発達が間に合わず、アンバランスな状態になり、骨と筋肉の付着部にストレスがかかりやすくなっています。 そのため、過剰なトレーニングをしていると、筋肉の腱が炎症を起こしたり、成長軟骨部がはがれてしまったりという、スポーツ障害になってしまうのです。ひどい場合には骨が変形してしまい、スポーツをやめなければならなくなったり、骨格がゆがんでしまったり、一生子どもに影響を及ぼすことにもなりかねません。 |
子どもに多いスポーツ障害の種類 |
骨折や打撲、ねんざを外傷というのに対して、スポーツ障害とは、運動による疲労などが積み重なって発生する痛みのことをいいます。運動のしすぎや無理な動作のくり返しによって発生する筋肉や腱の炎症や、重症になると骨がはがれる剥離骨折や疲労骨折が知られています。子どもに多いスポーツ障害には、オスグット病、野球肘などがあります。 <スポーツ障害が頻発する種目>
<種目に関係なく発生する障害>
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スポーツ障害の予防のポイント |
スポーツ障害を予防するために、スポーツキッズは以下の5つのポイントをぜひ実践してください。 1.十分なウォーミングアップとクールダウンをおこなう
2.運動頻度、時間、運動量に注意する
3.正しいフォームを身につける
4.1年中同じスポーツをおこなわない
5.コンディショニングの意識を持つ
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成長期に特に疲労が集中しやすい部分について、筋肉が疲労していないかタイトネステストでチェックしよう! <ももの裏の筋肉(ハムストリングス)の確認方法> <ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の確認方法> <腰背部の筋肉の確認方法> 以上のテストができない場合は、対象となる筋肉がかなり疲労状態であることが疑われます。スポーツ障害の発生の危険性も高くなるので、運動内容の確認をして、ストレッチや筋力トレーニングなどのコンディショニングをおこなう必要があります。 |
スポーツ障害の早期発見法 |
スポーツ障害は、早期に発見し対処することが非常にたいせつです。症状が進行してしまうと、取り返しのつかないことにもなりかねません。ところが、成長期のスポーツ障害は、初期段階に子どもが自覚症状を訴えることが少なく、痛みがあっても監督やコーチの目を気にして隠していることも多いのです。 スポーツ障害の早期発見のためには、両親が障害について正しい知識を持つことと、子どものからだの異常を日常生活の中でいち早く発見することです。特に子どもと接する時間の長いお母さんが「ホームドクター」になってください。子どもの活躍に夢中になるばかりではなく、子どもの言動やからだの様子に常に気を配ることも忘れないようにしましょう。 <日常生活でのサイン>
<スポーツ活動でのサイン>
<慢性疲労のサイン>
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下肢アライメントというのは下半身の骨格の配列やバランスのことで、この異常がスポーツ障害の引き金となることも多いので、チェックしましょう。
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スポーツ障害が発生したら |
スポーツ障害が発生したら、必ず医師の診察を受け、痛みがなくなるまで運動は休ませます。さらに、以下のポイントに注意しましょう。 ★痛みのでる動作やトレーニングはおこなわないようにしましょう。 |
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以上のことに気をつけながらスポーツを楽しんでいただき、お子様の健やかな成長に役立てていただければ幸いです.
もし、なかなか痛みが治らないようなことがありましたら、お早めにご相談ください.