こんにちは、今日は美容師さんや、理容師さんが起こしやすい痛みについてです。
当院にボディーメンテナンスで通われている美容師の常連さんの話では、1日710名のお客様を担当すると、シフトを終える頃には、手首、肘、腰の痛みがズキィンと来るそうです。
毎晩、アイシングやストレッチをしても、少し良くなったと思えば、また仕事なので、痛みになれるしかないと思っている方も多いようです。
長年、活躍している美容師さん、理容師さんに多いのが、美容師肘と手首の腱鞘炎。。
特に手先における細かい操作が多い理容師・美容師は、指と手首の関節の動きが主となっており、作業の対象に合わせて手の位置を調整したり、その位置で固定したりしますので、肩や肘の関節を集中的に動かしています。
お仕事されている動線や流れ、体の動きや姿勢作業を細かく想像し、骨や筋肉に及ぼすストレスを検証してみると、指や手首を酷使しやすいご職業の方は、肘痛、腱鞘炎が発生しやすくなると思います。
美容師・理容師さんに限らず、塗装業・内装業などの手を多く使う職業の方、ピアニスト・ギタリスト等の楽器演奏家などもたぶん同じですね。
美容師さん、理容師さんの作業を経験したことがないので、想像しながら、肘や手首に影響を及ぼす作業を自分の体を使って、炎症や痛みを生じやすい分析してみると次のことがわかりました。
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「支点・力点・作用点」を使い分けることで、ストレスや力を分散し、腱鞘炎や関節部の炎症を予防できる!。。プロの方々は、すでに行っているかもしれませんが(笑)
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たとえば、カットの時、肘と手首だけでカットするのではなく、肩甲骨や大腿四頭筋、膝のクッションも使うこと。もちろん、こまめな椅子の高さ調整も負担の予防になると思います。
シャンプーする時も、左手で「お客さんの頭」を固定しながら、 右手で「髪」をゴシゴシと洗髪するようですが、左右の「手・腕」(特に左の手首と右の肘)に力が入りすぎてしまいますので。。
細かく立ち位置やお客様への正対ポイントや高さ、腰の角度、洗髪台やシャンプー、リンスのボトルの位置などを伺って、いかにストレスのない予防設定が大切かを美容師のお客様と話し合いました。
ただ、もちろん、大きなサロンになると担当時間も限られているのと、施設の設定も自分の好きなようにできないこと、そして、次々にお客様を担当していかないと利益にも影響してしまうことなどのシステム的な面もあり、体の予防も難しい場合もあるようです。
ポイントは、美容師肘を予防するには、肘を支点にせず、意識的に支点を分散することで、職業病を予防できるということ。
すでに美容師肘、理容師肘になった方への施術法は、腕の位置を調節する肩甲骨と肩関節の動きを改善させることが大きなポイント。肘と関係する手の甲にある骨の関節も骨格調整します。
また、支点やストレスの分散ポイントとなる、肩甲骨・肩関節周囲筋肉の可動域や柔軟性の改善も行います。
さらに関連する部位として頸椎・胸椎(特に肩甲骨内側部)の 体幹部の骨格調整は作業時の姿勢維持も大きく影響しますので重要施術箇所となります。
体幹部の骨格調整後は、必要に応じて上腕や前腕の筋肉の状態を改善させて、最終的には手首や肘にかかる負担を取り除きます。
指や手首を多用した動作や作業を行う際、連動&対応する形で肘や肩の関節もある程度の運動性も重視し、関係している骨や筋肉の微調整も行います。
もし、美容師肘や腱鞘炎、腰や足首、肩の痛みが気になる方で、すぐに解決されたい方は、お早めに当院にお電話、お問い合わせフォームから、どうぞ、気軽にお問い合わせください。
お役に立てるとうれしいです。