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野球で起こりうる肩の痛み ~投球肩障害に対する当院の治療について~
2025/10/21
肩の痛み
こんにちは!

今回は野球や肩を使う競技に起こりうる

投球肩障害について書いていこうと思います!
野球投球 に対する画像結果


投球肩障害とは?

投球肩障害は投球動作におけるスムーズな

運動連鎖の破綻により肩甲上腕関節に

過剰な負担がかかり痛みが起こる状態になります。

投球肩と聞くと肩が原因と思う方もいると思いますが

肩のみが原因ではないことがあります。

具体的には股関節などの下半身の機能障害や

胸の骨(胸郭)や骨盤などの体幹の機能障害に

肩甲骨周りの機能障害や腱板の機能障害などが

加わり投球の加速期からボールリリースにおいて

関節に対して腕の骨(上腕骨)の頭が正しく収まっていない

状態が起こります。
野球肩|SPORTS MEDICINE LIBRARY|ザムスト(ZAMST)

実際は筋肉の緊張や張り、筋肉が縮まっているなどの

筋肉の機能低下のより関節に正しく収まらないように

邪魔をしていることが多く

肩甲上腕関節に過剰な負荷が加わることが多くなります。

一番の原因としては正しくないフォームでの

投球の繰り返しによるものです。


肩甲上腕関節とは?

肩甲上腕関節(けんこうじょうわんかんせつ)とは

肩甲骨と腕の骨(上腕骨)で作られる関節です。
肩甲上腕関節 に対する画像結果

特徴として

肩甲上腕関節は動きの自由度が高い反面

不安定な関節です。

その為周囲の筋肉、靭帯により動きをサポートしている

関節になります。

特に腱板という肩甲骨に付着する筋肉が重要な役割をしています。

肩甲骨に付着する筋肉として

・棘上筋
・棘下筋
・小円筋
・肩甲下筋
の4つの筋肉があります。
ローテーターカフ(回旋筋腱板)トレーニング【鍛えるメリットと種目を紹介】 | Sharez for Trainer|パーソナルトレーナー向けメディア

これらの筋肉は上腕骨の関節にはまる部分を

包むように付着しており肩をスムーズに動かし

安定させるために必要不可決な役割をしています。


痛みのメカニズム

投球肩は投球のフェーズ、痛む場所で原因が違います。

・肩関節外側部の痛みの場合
後期コッキング期などに肩を外側に開く動き(外転)する際に
痛みを起こします。
特に棘上筋が外転をするため腱板の機能低下によって
痛みを生じやすくなります。

・肩関節の前側の痛み
主に後期コッキング期から加速器にかけて痛みを
生じやすくなります。
肩が最大外旋時の際に痛みを訴えることが多いです。
肩関節が外旋位から内旋、内転位に移行するため
前側に伸びるストレスが加わり痛みを起こします。

・肩関節後ろの痛み
後期コッキング期やフォロースルー期に痛みを生じます。
前側の痛みと逆で伸びるストレスを前側が受ける際
後ろ側は圧縮のストレスを受け痛みを起こします。


対処法

正しいフォームの獲得と

腱板のトレーニングが効果的になります。

まずは痛みがなくなってからトレーニングを開始します。

痛みがあるうちはアイシングをし

炎症などを落ち着かせましょう。

トレーニングでは特に腱板のトレーニングを行います。

その中でも棘上筋のトレーニングは肩関節の外転時の

上腕骨の正しい運動を反復し獲得することが大切になります。

腱板のトレーニングではチューブを使い行います。
棘上筋 トレーニング に対する画像結果
このように外にチューブを引っ張る動きをします。

肩甲骨の上側に効いてる感覚を確かめながら行いましょう。

また内旋、内転などのトレーニングも行います。
インナーマッスルを鍛えたい? ならば「チューブ」を使うべし
外から内へ動かしていきます。

腱板の動きを獲得し肩の安定性を高めていきます。


当院の治療

治療の中心はリハビリになります。

初めて来院された選手の肩や肘には強い炎症が生じている場合が多いので

まずは特殊な治療器を使い局所の炎症を抑える治療を行います。

具体的には、投球など痛みのでる動作は中止してもらい安静にしてもらいます。

機能障害が改善していない状態で投球を続けていては、いつまでたっても炎症が落ち着かないからです。

炎症が強い場合は、内服薬や外用薬を併用したり注射を行うこともあります。

局所の炎症コントロールと平行してリハビリを行います。

投球障害の原因は肩甲帯や股関節、体幹の機能障害によることがほとんどですので

リハビリによって機能改善をはかっていきます。

リハビリによって肩甲帯や股関節などの機能が改善してくると

投球をしても肩や肘に無理がかからないない状態になりますので

少しずつ投球を開始していきます。

スポーツ復帰の過程で、再び肩甲帯や股関節機能が悪化する選手もいますので

完全復帰するまではコンディショニングのサポートをしていきます。           

ほとんどの投球障害がリハビリのみで治りますが

中にはリハビリによって肩甲帯や股関節機能が改善したのにもかかわらず痛みが続く選手もいます。

原因として、腱や靱帯、軟骨などの損傷が問題になっている場合は

関節鏡を用いた侵襲の少ない手術を行って損傷している組織を修復します。                                                      

野球での肩の痛みやなどでお困りの方はお気軽にご連絡ください。

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