こんにちは!
今日は、子どもがよく痛くなる成長痛について書いていきます!
成長痛、よく聞く言葉だと思いますがどういうものか知っていますか!?
元々成長痛は、骨端症といわれています!
これがどういうものかというと.....
骨端症は、小児期に主に血流障害によって成長軟骨層がダメージを受け、
変形を生じるために疼痛(とうつう)が生じる病態です。
また、症状の発現には繰り返す外傷やストレスの集中などの要因も関与するといわれています。
つまり、骨の骨端(骨の端の方)の軟骨が
何らかの要因でストレスが加わり、軟骨が引っ張られてしまい
その部分に炎症と変形が起こり、痛みが生じます!
ただ、成長痛の要因なのですが、成長がすべての要因ではありません!
他にも要因があると考えられます!
要因の1つに筋肉の柔軟性が低い場合があります!
筋肉は、この柔らかい骨端軟骨部分に付いている事が多いので
そういう場所に痛みが出ていやすかったりします!
特に、膝とかかとの場合はそうです!
膝でよくあるのが
オスグット・シュラッター病です!
お皿の下が痛くなってしまう骨端症です。
小、中学生のスポーツをしている子供に最も多い怪我のひとつで、
膝のお皿の下にボコっと骨が出てきてその場所を押すと痛いのがオスグッドの特長です。
膝の骨がボコっと出てきた本当の理由は「筋肉の硬さ」です。
オスグッドの本当の原因は、「太ももの前の筋肉の硬さ」です。
(太ももの前とは、写真で言うと「大腿四頭筋」になります。)
写真で見るとわかりやすいですが、太ももの前の筋肉は、膝下の骨(赤い部分)に付いています。
太ももの前の筋肉が異常に硬くなってしまったことでこの膝下の骨をグイグイと引っ張ります。
その引っ張りに耐え切れなくなった骨がベリベリと剥がれてしまい
「はく離骨折」を引き起こしてしまうのです。
はく離骨折という言葉は聞きなれないので、イメージしづらいかもしれません。
しかし、骨が折れているわけなので、人によっては服の布が当たるくらいでも激痛がします。
外傷がないため、その深刻さが周りの人には伝わらず、理解してもらえないことがあります。
そして、痛みをガマンしながら練習をつづけてしまい、気づいたときには深刻な状態に
悪化してしまうことがあるのです。
オスグッドが成長期の子どもに起こりやすい理由は、
筋肉がついている膝下の骨の出っぱり部分が「軟骨」でできているためにです。
強い引っぱりが加わると痛みやすく、剥がれやすいのです。
姿勢でも関係してきます!
太ももの前が硬くなる子の多くは「姿勢が悪い」です。
あなたのお子さんも勉強しているときや、ゲームをしているとき、
背中が丸まっていませんか?その姿勢が原因の筋肉を硬くしてしまうことを知っていましたか?
太ももの前を硬くさせやすい姿勢とは「骨盤が後ろに倒れている(骨盤の後傾)」状態です。
骨盤とは腰にある骨のことで、背骨を支えている土台、脚の付け根の部分です。
骨盤には太ももの前側の筋肉がついていて、
骨盤が後ろに倒れると、筋肉がひっぱられるのでパンパンに硬くなります。
もちろん、スポーツをしていても太ももに負担を与えます!
良い動きをする選手は、怪我も少ないです。
その選手が怪我をしない理由は、同じ練習をしても負荷のかかり方が違うからです。
1つの例ですが
腰が落ちたまま動いている
腰が落ちていると太ももに負荷をかけます。
腰が落ちるのは腹筋がないため実際に腹筋のインナーマッスルは鍛える必要があります。
腰が落ちながら動いている選手はずっとその動きで動いてきたため自分では、
腰が落ちているとは思っていない事が多いです。
腰が落ちる原因の一つに悪い姿勢のまま動いていることがあります。
体に力を入れてしまう癖がある
動く時に無意識に体に力を入れながら動く選手は多いです。
これは、よく監督からも「力が入ってるぞ」「力むな」など言われた経験があると思います。
ただ、そんなこと言われても力を抜く感覚を実感したことがなければ言葉で言われてもどうすれば
力が抜けるのかわかりません。力を抜く感覚を感じるためには、ストレッチポールがオススメです。
オスグッドになりやすい練習方法
1.筋力アップだけを目的としたトレーニング
- うさぎ跳び
- 腹筋・背筋
- ウエイトトレーニング
適度に筋力を付けることは大切な事ですが負荷をかけて筋力だけつけていくと
筋肉が鎧のようになってしまい動きづらくなります。
理想とする筋肉は「使えない筋肉」ではなく「使える筋肉」です。
使える筋肉とは、必要なだけの筋力と柔軟性があり、筋肉が動きの邪魔をしないということです。
筋力up=パフォーマンス向上は=ではないのです。
2.ジャンプ系のトレーニング
- ハードル・ラダー
- バービー
- バウンディング
などジャンプを繰り返すような動きを繰り返し続けると太ももの前が硬くなりやすいです。
3.ダッシュ→ストップを繰り返す練習
- シャトルラン
- 体育館での練習
急な方向転換も太ももへの負荷が多くなります。出来ることなら、膝が痛い時には控えるようにしましょう。
4.オスグッドは、使いすぎが原因?
使いすぎとはどこからどこまでが使いすぎというのでしょうか?
使いすぎの基準があるわけではありません。
練習で使いすぎだからオスグッドになったというのはあまり要因にはなりにくいです。
みんなと同じ練習をしていてあなただけがオスグッドになったのであればなおさらです。
もし、使いすぎでオスグッドが起きたのであれば使いすぎないようにしなければまた、
オスグッドになってしまいます。
そうではなく、練習の仕方、負荷のかかった練習をしても怪我をしない体作りをしていくことが大切です。
長くなりましたが
次にかかとの痛みです!
走るとかかとが痛い
ジャンプをするとかかとが痛い
アキレス腱、くるぶし周辺にも痛みが出る
という症状が出ることが多いです!
アキレス腱は、ふくらはぎの腱となります。
つまり、ふくらはぎの柔軟性が低下した状態で
スポーツをしていると
ここが引っ張られ痛くなってしまいます!
セーバー病の症状も個人個人で違います…
歩く/ランニングをすると踵が痛む・靴を履くとき、
踵が痛む・足首を動かすだけで痛みを生じる・ひどい症状になると
踵を触れるだけで激痛が走る等々、いろいろな症状があります。
このセーバー病では、偏平足や外反母趾などの
足の形も影響してきてしまいます!
足の治療がセーバー病の治療や予防にも繋がります!!
成長痛だからといって、そのままにしてはいけません!
当院では、この成長痛に関係している筋肉の調整を行い、痛みの改善、緩和をしっかりさせていきます。
放置していても治りません。
早めに治療し、できるだけ早くスポーツの復帰をさせてあげるようにしていきましょう。
また家でも、しっかり治療や体のメンテナンスをしてください!
それについてもアドバイスさせて頂きます。
お困りでしたら一度お問い合わせください!